3Dプリンターのエンクロージャー(入れる箱)を作った話
どうも春雨です。
気がつけばもうGWも終わりです。次の連休は7月だとか…。
今回は、3Dプリンターを入れる箱(巷ではエンクロージャーと呼ぶらしい)を自作したので綴っていきます。
そもそもの作ろうと思ったきっかけとしては、3Dプリンターの動作音をどうにかしたかったためです。モータードライバーの交換が一番効果が大きく、ブツはアリエクで注文したのですが到着まで時間があるので、せっかくということで製作に至りました。ゆくゆくはABSなどの温度管理の厳しい材料も使いたかったこともあります。
さっそく以下から材料や製作過程など。
まずはイメージが沸きやすいように完成図をば。前面の扉は左開きで扉を開けずとも中が見えるようにアクリルパネルをはめ込んでいます。また、天面は何かあった時にメンテがし易いように折り戸にして開くようにしました。印刷中に半開きにしておいてエンクロージャー内の温度上昇を防ぐことも可能です。
材料は以下の通り。作業途中に買い足した物もあるため過不足があるかもしれません。
寸法or参考URL | 必要数 | 単価 | |
---|---|---|---|
コンパネ | 1800×900×11 | 1 | 840(割れてたので半額だった) |
1×2材 | 19×38×1820 | 5 | 498 |
特厚金折25(アングル材) | https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4960983169490/ | 8 | 74 |
幅広アングル | https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4522831586004/ | 6 | 107 |
蝶番 | https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4960983175057/ | 3 | 217 |
取っ手 | https://www.monotaro.com/p/5225/3399/ | 1 | 239 |
アクリル板 | 300×400×5(https://www.monotaro.com/p/3661/0131/) | 1 | 1,590 |
スポンジテープ | https://www.monotaro.com/p/1166/0242/ | 2 | 129 |
マグネットキャッチ | https://www.monotaro.com/p/0988/9785/ | 2 | 107 |
ねじ(必要に応じて色々) | 約1,000 | ||
総計 8,516 円 |
まずは、こんな感じで3Dモデルをパパっと作ってスケール感や大まかな材料必要数量を検討します。
ホームセンターで反りの少ない木材を選んで買ってきて、寸法通りに木材を切り出して組んでいくだけです。言葉では簡単ですが、木材ゆえの柔軟性や切り出しの寸法誤差のせいでかなり難儀しました。ネジで止めてたら割れたり空回りしたりするし…。また、簡単な丸ノコしか持っていないため、木材を直線状に切ろうとすると寸法をとったあとにガイド(比較的真っ直ぐな木材)を寸法線に合わせて万力で固定して切断の作業を毎回強いられるのが面倒でした。木材が多少高くてもカットサービスがあるところで買う事をオススメします。
作り終えた感想としては、自作ならではの満足感で寸法誤差で微妙にチリが合ってない部分も気になりません。愛着も沸いてきます。肝心の印刷時の音は、かなり小さくなりました。今までは印刷時は同じ空間では寝られないくらいの騒音でしたが、これが寝られる程度には変わりました。また、時間がある時に測定してみます。さらに、モータードライバーでもかなり改善されるようなので交換後に期待ですね。
初めてガッツリ木工作業をしましたが、正直、金属の方が楽ですね。僕自身が金属加工をやっていたこともあると思いますが…。 身も蓋もない事を言うと市販品を買う方が安くて手っ取り早いと思います。僕は、市販のエンクロージャーの見た目があまり好みではなかったことやフィラメントが同じ空間内に置けるようなタイプが欲しかったので自作をしました。ただただ木工作業をしたかったというのもありますが…。自作をするメリットとしては、好きな寸法にできることや、痒い所に手が届く仕様にできることでしょうか。例えば、天井にLEDライトを取り付けたり、フィラメントや3Dプリンターに使う道具を入れる専用棚を設けられるなど。
せっかくエンクロージャーを頑張って作ったので、これから3Dプリンターをバシバシ使っていきたいですね。モータードライバーの交換やラズパイによる遠隔操作・監視などもやろうと思っています。また、気が向いた時に記事にします。たぶん。
※要望があるようであればエンクロージャーの各寸法等を公開するかもしれません。欲しい方はコメントをお願いします。
今回はこの辺で。ではでは。