つれづれなるままに

~春雨の備忘録~

KOODのフロントアクスルを借りた話

どうも春雨です。
今年初めての更新が既に3月ですがこれまで通りマイペースに行きたいと思います。

 

知人からグロム用のKOODフロントアクスルシャフトを借りることができたので、これのレビューをしていきたいと思います。以前から気にはなっていたのですが、価格が価格だし、所詮はアクスルシャフトだし純正と大差ないだろうと思い、買うまでは至りませんでした。KOODって何だって方は下のHPをご覧くださいな。

kouwa-kood.jp

 

 結論から言うと、2万円を払う価値があると思う程には変化します。そう感じるメリットとデメリットを以下に。

メリット①
 フロントフォークのふにゃふにゃ感がかなり軽減されます。下りのワインディングなどでギャップを拾った時、純正だと左右のフロントフォークが別々に動くようなグニグ二感があり怖い思いをする時があります。これがKOODだと皆無になるとは言いませんが、5~7割くらい低減されたように感じます。ある程度スピードが乗った状態でコーナーのギャップを超えてもかなり安定して走ることができます。恐らく、材質によるシャフト自体のねじれ低減と、高精度によりガタつきが抑えられ、左右のフォークが純正アクスルに比べより均等に沈むのかなぁと思います。

メリット②
 バイクを押すのが軽くなった気がします。これに関しては、正直プラシーボかなぁと思うところもあります。KOODを組み付けるときにグリスアップもしますからね。ただ、KOOD棒にグリスを指で塗り塗りする時に純正アクスルより表面がツルツルだなぁとは感じました。なので、多少は転がり抵抗に関しても効果があるのかなと。

 

デメリット①
 ハンドルへの振動が増えます。増えると言っても多少増えたかな?程度です(僕の環境では)。メリット①で剛性が上がっていると言っているので、まあ、冷静に考えれば当然と言えば当然です。良く言えば、路面からの情報が増えます。

デメリット②
 価格が高いです。フロント、リア、ピボット3本揃えるとざっくり定価で7.5万です。棒にしては高すぎるぜ…。

 

 とまあ、ざっくりこんな感じです。正直、レンタルするまではKOODに対して懐疑的でした。ただ、今回使ってみて価格なりの効果はあったかなぁと。下手にフロントフォークのフニフニ感をどうにかしたくて、オイルやスプリングを変えるよりは手っ取り早くて相応の効果があるように感じます。また、キタコの中空アクスルシャフトでも十分効果があるらしいですが、曲がるという話も聞くので、安物買いの銭失いになる前にKOODでもいいのかなぁと。現状、リアとピボットは未経験でのレビューになりますがフロントだけでもKOODは全然アリだと思います。自分も、買おうかと思っています。ちなみに、フロントに関してはJC61,75,92すべて共通です。

今年もこんな感じでマイペースに更新していきたいと思います。ではでは。

 

↓フロント KOOD

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↓フロント キタコ中空アクスル

GROM(JC92)に油温計をつける話

春雨です。
バイクに乗るのも外で作業をするのも億劫な時期になりました。

 

 今回は、3,000kmオイル交換のついでに油温計を導入しました。油温計といってもドレンボルトからセンシングするタイプではなく、グロムでは付けてる方が少ない印象の油温計なのでご紹介します。

shop.doremi-co.com


 サムネでバレてますが、ドレミコレクションの油温計です。オイルフィラーキャップと交換するタイプです。JC92からはオイル交換時のオイル量は専用窓から見られるようになっているためこの油温計が使えます。メーカー通販サイトによると、「本商品はセンサー部が直接オイルに浸るものではありません。エンジン始動中、高温飛散オイルが充満するクランクケース内の温度を示します。」とあります。
 ちなみに購入したのはZ900RS用ですが、フィラーキャップのネジサイズとピッチが合うため使えるようです。webikeに実際に導入されてるレビューがありそれを参考にさせて頂きました。また、クランクケース内の温度ということですがこの点にもレビューでの言及があり、ほぼほぼ油温を表しているとのことでした。ですので、今回はレビューをしてくれてる人柱様たちに感謝しつつポン付けの記事となります()

 

 付けると言っても、フィラーキャップと交換するだけです。注意点としては、Oリングを入れ替えてください。でないと、キャップを閉めたときにかなりガバガバになります。あとは、油温計表示面の向きを変えて完了です。amazon等のレビューで表示の向きが変えられないとの書き込みが時々ありますが、この商品は変えられるので安心してください。回すのが少し硬いだけで、ローレット加工されていない部分が回ります。

取付直後(左)とOリングの比較(右)

 少し走って動作することは確認しました。外気温度が4℃の時、ドレミ温度計では56℃、純正温度センサーでは100℃でした。やはり、純正の温度センサーはシリンダーについているだけあってかなり高めの温度がでますね。両者の温度差データを収集していけば、純正センサーを使った油温計も作れそうですがまたそれは別の機会に。

 

 今年のブログ更新はこれで最後かと思います。実際にやったことの3分の1くらいしか記事に出来なかったので、来年はもう少し記事にできるようになりたいですね。
 ではでは、みなさん良いお年を。

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スプリングコンプレッサーを自作する話

どうも。
着々とグロム沼に沈んでいる気がする春雨です。

 さて今回は、JC92用kicksのスプリングと純正サスを比較的安く入手できたので自分で交換することにしました。スプリングコンプレッサーもピンからキリまでありますが、比較的安価な「コ」の字の器具が2つ入ったタイプはスプリングに傷が入ったり作業中に外れやすかったりとあまり評判が良くなかったため、スプリングコンプレッサーを自作することにしました。結論から言うと、交換は可能ですがオススメはしません。一度きりならまだ許容範囲かなという感じですが、頻繁に交換する方は大人しく専用工具を買いましょう。

 以下から、自作に使った材料と使い方の紹介です。いつものお約束ですが自己責任でお願いしますね。
まずは材料から。全てホームセンター(コーナン)で揃えました。ナット、ワッシャーは多めに買いました。約1,600円で揃います。安いスプリングコンプレッサーの半額くらいですね。

品名 単価 個数
巾広プレート(BY-054) 272 2
ターンバックル(03TB-W2U)※ 217 2
寸切りボルト(M10×285) 129 1
ボルトセット(M10×80) 151 1
ワッシャー(M10) 110 1
ナット(M10) 217 1
    ¥1,585

 ※グロムの場合ターンバックルはもうワンサイズ大きい方がいいです

材料たち

次は組み方です。画像を見てもらうのが早いかと。

 サストップ(写真左)は、プレートがうまくバネに乗っかるようにボルト長さを調整してプレート幅を固定します。ここが一番重要で危ないので慎重に行ってください。真上から見た時にプレートが平行になるようにします。また、ターンバックルのフック位置はできるだけ中央にしておきます。ボトム(写真右)は、ターンバックルフックがなるべくサスに近いほうが良いですが、あまり近すぎてもターンバックルを回した時にバネに当たるので注意です。
 そんな感じでセット完了したらターンバックルをくるくる回してバネを縮めます。僕はもやし過ぎて、手では回せなかったためドライバーを使いました。ドライバーでスプリングを傷つけないように、ドライバー先端をマスキングテープ等で覆っておくことをオススメします。バネを2cmくらい縮めれば、バネ上のシート(ランドルト環みたいなやつ)が外せると思います。シートを外したら、一旦自作スプリングコンプレッサーを外して純正バネを取り、入れ替えるバネを同様の工程で組み直すだけです。


※自分はkicksのトップシートに傷が入らないようマスキングテープを貼りましたが、プレートで抑える時にテープがかなり滑るのでオススメしません。傷防止に貼るならプレート側に貼ってやりましょう。曲がった寸切りボルトからサスが抜けない場合は、ダブルナットでボルトが回らないように工具で保持しつつ、サスのズレ防止用のナットをぐるぐる回すと抜けると思います。面倒な場合は寸切りボルトカットで。

トップシートマスキング(左)と曲がった寸切りボルト(右)

 と、まあスプリングコンプレッサーを自作した訳ですが、次はやりたくないですね。寸切りボルトは曲がってサスから抜けないし、ターンバックルはちょっと短くて長さ足りない時があったりと中々に苦労しました。ターンバックルのチョイスさえミスってなければもう少し楽だったと思うので、真似する皆さんはW1/4よりもう一つ大きいターンバックルを買ってくださいな。あ、ちなみにJC61やJC75の場合はJC92よりもバネ直径が大きいのでリア純正スプロケが2枚あればスプリングコンプレッサーとして活用できるらしいです。 

車体への取付はまだなのでインプレなどは後日別記事にします(多分)。ではでは。

GROM(JC92)のエアクリーナーを交換した話

どうも春雨です。
写真を撮っていた端末が文鎮化して、前回の更新からかなり時間が経ってしまいました。

一目惚れしてポチってしまったエアクリが届いたので取り付けとレビューをば。買ったのはMNNTHBX V3 MTAKE(INTAKE) For 2022+ Honda Gromってやつです。ポチってから4日で自宅まで届きました。商品169ドル+送料37ドル+関税(着払い)1,200円でだいたい3万くらいかかりました。円安の影響でかなり高くつきましたが欲しかったんだからしょうがない…。

mnnthbx.com

まず、注意点とざっくりとレビューを。
 注意点としては、ABS装着モデルはポン付けができません。フィルターを固定するブラケットがABSのユニットと干渉します。ABSユニットのブラケットを改造することで干渉は回避できるので、本記事ではここを詳しく書ければなと思います。改造にはサンダーや万力が必要になってくるので、これらの準備が難しい人はやめておいたほうが無難かもしれません。この時だけはABS未装着のタイモデルいいなぁと思いました。
 レビューとしては、やはり付けたときの見た目は個人的にこれが一番だと思います。キタコやキメラのキットと違って、よく見れば替わっている感が好きです。フィルタートップのグリーンも統一感があって悪くないです。ただ、純正の黄緑色とは微妙に色が違うのが残念ですね。走りのほうは、低速トルクを犠牲に高回転を得た感じです。純正だと7000rpm以降は音だけのもっさり感がありましたが、交換後は8500rpmくらいまでしっかり加速する印象です。

 

最初に開封の儀。
 ひと通り漏れなく入っておりました。輸入モノはこういう時に不足品があるとどうしようと思うと少し怖いですよね。左上から、エアフィルター、ブローバイ用フィルター、ボルト・ナット・ホースバンド、シリコンホース、ブラケット、センサー延長ハーネス、ブローバイホースです。番号振らなくても何となくわかります…よね?てか、取説がねぇ…。

 

一つ残念だったのが、ブラケットの塗装が一部剥がれていました。鉄むき出しで錆びそうなので要補修です。

 

ブローバイフィルターは、ブリーザーフィルターUP-121です。日本では軽く調べる限り廃盤になってそう…。どっかで見つけたらストックしておかねば。エアフィルターは海外製っぽいです。ストアでフィルター単品売りがあります。

 

ホースの概型は写真のとおり。シリコンホース&梱包の関係で歪みがあるため、寸法はおおよそです。ホース内径は出入口ともに37mm前後です。

 

ブラケットの差込口はホース、フィルター側ともに38.8mmです。

 

 

以下から、取り付け作業です。毎度のことですが、取付作業や加工などは全て自己責任です。今回はABS周りのユニットも触ります。下手に触って壊してしまうと誤作動などの原因となり命にも関わることですのでご注意ください。

まずは、左右のタンクカバーと右のサイドカバーを外します。タンクカバーは見えているボルト片側で3箇所と、肋骨みたいなフロントフォークが収まるところ(黒い樹脂部分)のクリップ(中央を押し込むタイプ)を片側で3箇所を外して下側から引っ張ってやれば外れます。

 

カバーを外せば純正エアクリが見えるので、エアクリを固定しているボルトを外します。右側は六角ボルトとプラスネジが1本ずつです。左側は六角ボルトが1本とプラスネジが3本です。

 

スロボのホースバンドも緩めます。ABSユニットのブラケットにもツメがあり、エアクリに差さっているので外しておきます。

 

ブローバイのホースと吸気温センサーのカプラーを抜き、ホース類が純正エアクリの引っかかりから外れていることを確認してから、純正エアクリを外していきます。まず、スロボに繋がっているホースから。ホースは柔らかいので結構引っ張っても千切れたりはしないので、ちゃんと手袋をして引っ張りましょう。自分は手袋をせずにやったら、勢いよく抜けて少し怪我しました(白目)。ホースがスロボから抜けたら、今度は、エアクリ全体をフロント方向へ引っ張り出します。この時に、ホースや配線を引っ掛けないように注意しましょう。写真のようにフロントフェンダーの辺りまで出せたら、左側から良い感じに抜き取りましょう。右側はABSのユニットがあるので出し難いです。

 

次は、ABSユニットのブラケットの加工です。購入したエアクリが海外製のため、ABSを考慮した設計になっていません。そのままABS搭載モデルにつけようとすると前述したように、フィルターとABSのそれぞれのブラケットが干渉します。なので、ABSユニットのブラケットを加工して上側にずらす必要があります。

 

車体からABSブラケットを外す前にABSユニットとブラケットのボルト2箇所(黄矢印)を緩めておきます。スーパー鬼トルクで締まっているのでブラケットを外した後だと緩められません。次に、ブラケットのボルト2箇所(赤矢印)を外します。この時に、ブレーキホースを止めているバンド(青矢印)も外す方が後々の作業がし易いです。

 

ビフォーアフター

外したブラケットを加工します。①折り曲げの変更と②ツメの切断です。①はバーナーなどで炙りつつ曲げましょう。常温でやると多分折れます。一度真っ平らにしてから内曲げするとやりやすいかと。曲げ位置としては先端から20mmですね。元々の長さと同じ長さを逆に曲げるイメージです。②は溶接ビードにサンダー等で切り込みを入れればもげます。

 

改造したブラケットをABSユニットとともに元の位置へと戻します。ABSユニットが入るようにブラケットを少し曲げてドッキングさせます。ABSユニットとドッキングしたブラケットをフレームに取り付けますが、内曲げに改造した側は元のボルトでは工具が入らないため、六角頭のボルトに変えて固定します。キャップボルトでも大丈夫ですが、極低頭の方が綺麗に収まります。もう一方は、10mmのカラーを挟みM6長さ40mmのボルトで固定します。ボルト本締め後にABSユニットができるだけ上側になるようにブラケットをぐいっと曲げてABSユニットの移動が完了です。

 

ここからようやく取り付けたかったエアクリの取り付けができます。
まずは、ブローバイのホースの交換から。先に外しておいたサイドカバーの辺りからエンジンから出たニップルにホースが繋がっているのが見えると思います。これがブローバイホースなので、クリップをラジペンで頑張って良い感じに外して純正ブローバイホースを摘出します。純正ホースは耐熱カバーがついているので、これを外して付属のホースへと移植します。一部接着剤で固定されているので、接着剤の無い所からマイナスドライバーを突っ込んでこじると取れるかと。

 

付属のホースをブローバイに差し込む前にワンポイント。ホースの内側に少しだけシリコンスプレーを塗っておくことで、ニップルに差しやすくなります。ニップルにホースをしっかり差し込んでクリップで止めればOKです。一応、作業がやり辛い所なのでタイラップで止めてもいいよってことでキットにはタイラップが付属されています。

 

プラグケーブルは上に、インマニと繋がっているホースは下

次に、スロボにホースを差し込みます。その他ホースや配線との取り回しは画像のような感じにしました。この時に付属のブラケットもあてがって干渉や位置の確認もしておきましょう。

 

ブラケットにブローバイフィルター、温度センサー、フィルターを取り付けます。謎のカラーはブローバイフィルターの段差解消のために使うようです。自分は、工具が入り難かったためブラケットを外した状態で取り付けましたが、ブラケット、取り付ける部品、ボルト・ナット類全てが動くせいで少し手間取りました。フィルターだけは、後で角度調整ができるように仮止めにしておいてください。

 

組み上げたブラケットと車体側から生えたブローバイホース、センサー延長ケーブル、シリコンホースと接続してブラケットを付属のボルトで固定して完成です。ここのボルトは念のため緩み止め剤を塗っておきました。個人的にブローバイホースは2cm前後短くても良いかなという印象でした。今回は作業時間も押してたのでそのままの長さでいきました。また内圧コントロールバルブ的なのを付けたときにでも調整しようと思います。

 

後は、各種ボルトの締め忘れ等が無いかを確認しつつカバーを戻します。ECUリセットも忘れずにしておきましょう。空気流入量が変わり、噴射する燃料の量が全く変わって今まで学習した燃料補正値ではダメダメだからです。

 

 100kmくらい乗った感想としては、かなり上まで回る自分好みの特性に変わりました。3-4000rpmでアクセルをラフに開けると少しもたつく感じになりましたが、8500くらいまでパワーのついてくる回り方になったので乗っていて楽しいですね。純正エアクリだと7000より上は音だけであまりパワーがついてこない感じがしたので。また、吸気音はかなり大きくなりました。良く言えばレーシーですが、悪く言うとうるさいです。長時間乗ってると耳が疲れますね。あと、上まで回すようになった分、ハンドルやステップの振動が少し気になるようになりました。ネガティブな部分を多く書いた気もしますが、車両の特性を変えてパワーモリモリにしたい人はオススメです。
 ざっくりまとめると、雨の日に乗らず高回転までブン回して乗りたいならオススメ。少々天気が悪くても乗るし長距離トコトコツーリングがしたいぜ!って人は純正エアクリ+αですね。

    純 正 → 交換後

見た目:★☆☆ → ★★★

吸気音:★☆☆ → ★★☆(小→大)

低回転:★★★ → ★☆☆

高回転:★☆☆ → ★★★

品 質:★★★ → ★★☆

 

ではでは。

 

 

 

 

GROM(JC92)の吸気系部品(エアクリ)の話

どうも春雨です。
一時期はグロム沼から離れていましたが、最近また戻ってきてしまいました。

 さて、今回は2022年9月時点で現存しているJC92グロムのエアクリーナー(以下、エアクリ)についてまとめてみました。コロナと材料流通の関係か、国内メーカーの部品がなかなか出ないJC92です。なので、今回載せているのも海外メーカーが多めです。商品を見つけただけで、実際の使用したレビューではないのでこれを踏まえて見てくださいね。

 

①タケガワ パワーフィルター

www.takegawa.co.jp

 純正のエアクリボックスを分解して中のエレメントを交換するタイプです。安心の国内メーカー。粗目と細目のフィルターが付属しています。純正エレメントより集塵能力は劣りそうですが、フィルター面積だけで考えると吸気効率は良くなると思います。ただ、結局のところ、エアクリからスロットルボディを繋ぐパイプが細いため、パワーフィルター単体だけでは大幅な変化は無いように思います。純正エアクリボックス利用なので悪天候・環境には強いため通勤や林道でもグロムに乗る人はコレが無難でしょうか。

 

②TST エアーボックスカバー(WORX AIRBOX COVER)

tstindustries.com

 純正エアクリボックスの蓋を交換するタイプです。海外メーカー製です。ガッツリ前側が開くので雨の日は厳しそうな印象を受けますね。吸気量は純正に比べるとかなり上がりそうで、メーカーサイトのグラフによるとパワー,トルク共に4-9%の向上が見られるようです。①との組み合わせでもう少し向上は見込めそうですが、結局はエアクリとスロボのパイプが(ry。あとネックになるのは値段ですね。商品単体でも75ドルなので送料とか入れると結構な金額になります。

 

③キタコ UNIフィルターKIT

www.kitaco.co.jp

 純正エアクリを撤去してスロボにホースとフィルターを取り付けるタイプです。巷ではウニと呼ばれてたりします。現状、国内メーカーでスロボに繋がるホースから替えられるエアクリはコレだけのはずです。キット付属のフィルターはスポンジに似たもののため悪天候等には弱いです。また、吸塵性を上げるためにオイルがフィルターに浸透しているようで、定期的にメンテをする必要がありそうです。グラフを見る限り、パワーは6500回転より下はノーマルの方が出ているため、中低速でトコトコ乗りたい人にとってはコレジャナイ感が出るかもしれません。どちらかというと上まで回したい人向けでしょうか。あと、吸気音はかなり大きいです。このKITを付けた人とツーリングしたことがあるのですが、静かめの社外マフラーがついてるくらいには吸気音がするので要注意です。他の注意点としては、吸気温センサーが外付けなのと、エンジンスライダー(メーカーにもよる)とフィルターが干渉します。多分、オーリンズリアサスの別体式タンクも干渉しそうです。見た目に関しても好みが分かれそうで、フィルター付けてますってアピールポイントととるか、ハラワタが出てるみたいで微妙ととるか…。
 コスパの良い国内メーカーが欲しいならオススメです。付けてる人もチラホラ見るので相談もしやすいです。

 

④Chimera エアインテーク(CHIMERA SHORT RAM AIR INTAKE SYSTEM)

www.steadygarage.com

 これも③と同様のエアクリ撤去タイプです。海外メーカー製です。海外だと動画見る限りではコレを付けてる人が多いですね。スロボとフィルターを繋ぐホースが金属で出来ています。このパイプ(ホース)には、吸気温センサーとブローバイのホースが差せるようになっているのもポイント高いですね。注意点としては、③と同様に別パーツの干渉です。オーリンズの別体タンクと干渉している動画を見かけました。あと、センサーケーブルの品質が悪いようで接触不良を起こすことがあるみたいです。
 センサーもブローバイもきっちりホースに付けてぇ!って人はアリかなと思います。

 

⑤MNNTHBX V3 インテーク(MNNTHBX V3 MTAKE [INTAKE])

mnnthbx.com

 これも③,④同様の撤去タイプです。海外メーカー製です。取付け位置があまり目立たずスマートで、フィルタートップ部の色が謎に選べるオシャレさんです。ブローバイ用と思しき小さいUNIフィルターと吸気温センサーはブラケットで固定されるようです。注意点としては、値段が高いことと、ホースが他の製品に比べてコーナーのRがキツいので空気の流れが少し悪そうなこと、キタコのニュースーパーオイルクーラーKITと干渉することですね。オイルクーラーに関しては、クーラーコアをカラー等で前方向に逃せば一応は回避できるようです。
 日本では付けてる人を見たことがないので、人と同じが嫌という方や、フィルターがタンクカバーから露出してるのが嫌な人にはオススメです。ちなみに、自分は一目惚れして、これを買いました。また、届いたらレビューします。
 2022/9/11追記:ABS付きグロムはABSユニットに干渉します。
 取付記事:https://malony965.hatenablog.com/entry/2022/10/31/205951

 

⑥db インテーク(NEXT GEN INTAKE)

www.dingerbuilt.com

 これも③,④,⑤同様の撤去タイプです。海外メーカー製です。これも取付けがあまり目立たないスマートタイプですが、唯一これだけが、スロボから左へと取り回されています。④のキメラ同様にホースが金属で、吸気温センサーおよびブローバイの戻り取付口がホースについています。注意点としては、⑤以上に値段が高く、⑤と同様にキタコのオイルクーラーKITとフィルターが干渉します。
 これに関しては、自分もあまり調べられていないので何とも言えませんが、他人と被るのが嫌だぜ!っていう変態紳士さんにはオススメかもしれません。知らんけど。

 

 ざっと、私自身が知りうるエアクリーナー関係のパーツを取り上げてみました。天候や環境を気にされるのであれば、現状だと①一択。晴れの日ツーリングがメインであれば①+②or③~⑥って形でしょうか。③~⑥のような毒キノコフィルター全般に言えることとして、雨の日でも使いたいのであれば、カバーを自作するもしくは、フード付きのフィルターに交換する手もありますが、完全防雨ではないので過信は禁物です。晴れの日しか基本乗らないけど出先で雨に降られたって時の裏技として、フィルターに靴下を被せば多少の雨ならやり過ごすことができます。自分の靴下を犠牲にバイクが走らなくなるのを防げると思えば安いもんです。
 他にもこんなのあるよ!という有識者は是非コメントにてご教示ください。時間のある時に追加します。

 ではでは。

 

キタコ ニュースーパーオイルクーラーKIT(JC92用)
 これ欲しいけど、在庫あるところがねぇ…。

www.kitaco.co.jp

 

 

GROM(JC92)のタイヤ交換のお話

どうも春雨です。
だいぶ秋っぽくなって外での作業が快適になって参りました。

 さて、今回はタイヤ交換を行いました。私の車両には悪名高きVeeRubber製タイヤが装着されていたのですが、特に問題も無くそのまま乗っていました。この8月でグロムも1年になり、雨の日は乗っていませんが、ストップアンドゴーをする程度では普通に走れていました。ただ、ここ最近グロム仲間が増え、様々な人に会うたび早くタイヤを変えなさいというお告げがあり交換に至りました。タイヤの値上げ前の駆け込みといった理由もありますが。
(蛇足ですが、VeeRubberはタイの会社なので、タイのような年中気温の高い場所での使用を想定されているため、日本のように温度の変わる気候ではタイヤの本来の性能が発揮されず滑りやすくなるのかもしれません。また、タイだとバイクに2人乗りする機会が多くタイヤライフを延ばすためにゴムが硬めの設計になっているのかもしれません。一応、聞いた話ではJC92からはVeeRubberタイヤの性能も上がっているとのことですが、最近は日本の気温もアホほど高いので定かではないです。)

 で、肝心のタイヤ銘柄ですがダンロップのTT93GPにしました。グロム界隈では無難なやつです。訳あってグロムを通勤で使わなくなったし、Webikeにタイヤ在庫もあってポイントもいっぱいついててって思ったら考えるの面倒になってポチってました。ブリジストンのBT601SSとかも良いらしいですがお高めだしレース用なので…。例のごとく、URLは一番最後に入れておきます。

 後にも詳しく書きますが、タイヤ交換後の感想をざっくりと。

VeeRubber履いてて変えようか迷ってる人はさっさと変えるべし!!!!タイヤゴムの柔らかさが段違いでケツ痛がマシになる!!!!

 

ザクッと言いたいことは書いたので、以下から作業です。
流れとしては、
 ①アクスルシャフトを緩める
 ②ジャッキアップ
 ③車体からタイヤ・ホイールを外す
 ④タイヤ交換
 ⑤車体にタイヤ・ホイールをつける
 ⑥ウマから下ろす
 ⑦アクスルを規定トルクで締める

メンテナンススタンドというチートツールを持っていない限り、タイヤを手組する場合、①~⑦を前後に分けて2セット行ったほうが車体が安定しやすく安全に作業ができます。今回、私はタイヤチェンジャーというチートを使ったので1セットで行いました。なので、今回は前後一気に上げてタイヤ交換する説明になります。前後一括でのホイール外しは今回が初めてでメンテナンススタンドを持っていなかったため、まあまあ危険な上げ方をしています。真似する場合は自己責任でお願いします。てか、真似しないほうがいいです。

 

①アクスルシャフトを緩める
 アクスルを新車から一度も緩めていない限りスーパー鬼トルクで締まっているため、ジャッキアップした不安定な状態でアクスルを緩めるのは危険です。先に緩めておきましょう。ジャッキアップ中にタイヤが抜けるのも危ないので、ナットが外れるまで緩める必要はありません。

 

②ジャッキアップ
 自分はリアから上げました。両側のスイングアームにそれぞれパンタジャッキをかけて、左右同じ高さになるようにちょっとずつ上げて、ウマを入れてリアは完了です。フロントは2人で持ち上げてフロントフォークにブロックを噛ませました。今思えば、ハンドルあたりに脚立を置いて、ハンドルをラッシングベルト等で吊ればもっと簡単だったかなと思います。

あぶない(白目)

吊り方のイメージ

③車体からタイヤ・ホイールを外す
 簡単に言うとアクスルを抜くだけです。フロントは上げる高さが低いとフェンダーを外す必要があります。アクスルを抜くと、カラーやチェーン引き等が一緒に外れるので見失わないように注意しましょう。外す前にカラーの向きも確認しておくと組付けの時に迷いません。

 

④タイヤ交換
 今回はチートツール「タイヤチェンジャー」を使ったので割愛。交換工賃は知り合い価格というのもあり、かなり安かったです。タイヤの空気圧はフロント200kPa、リア250kPaで入れて貰いました。規定空気圧は前後ともに200kPaですのでお間違いなきよう。スイングアームのところにステッカーが貼ってあります。

 

⑤車体にタイヤ・ホイールをつける
 戻す作業前にちょこっとひと手間。これを書きたいがために記事にしたまであります。何かというと、アクスル周辺部品のグリスアップと普段できないところの清掃など。この辺を好きにできるのがDIYの醍醐味だと思います。

外した直後(左)と磨いた後(右)のアクスル

 まずは、アクスル周辺のグリスアップですが、見てください。リアのアクスルです(白目)。メッキが死んでサビが出てます。新車1年でコレです。グロムはグリス少なめどころかほぼないとは噂では聞いていましたが、ここまで進行しているとは想定外でした。手遅れになる前に皆さんもグリスアップしておきましょう。自分は、綿棒も使ってカラーなどの内側にも塗りつけておきました。ちなみに、ピボットシャフトも同じような状況らしいので時間を見つけてグリスアップしたいですね。

今回は家にあったウレアグリスを使いました

 次は、普段はタイヤがあって洗車が出来ない部分の掃除です。スイングアームのやフェンダーの裏側などをワックスを使って綺麗にしておきました。この時にブレーキ周りも触ったのですが、長くなりすぎるのでコレは別記事にしようと思います。
 で、各所のグリスアップが終わり次第戻すのですが、カラーが取れないようにしながら、アクスルが通るようにタイヤを保持します。文字で説明すると簡単ですが、死ぬほど面倒です。頑張ってくださいとしか言いようがないです。一人作業の場合は、薄い板にタイヤを乗せて高さ調整をしたり、タイヤの下にジャッキを入れてちょっとずつ上げたりすればラクかと思います。ちなみに、カラーを落としてグリスにゴミが付いた場合はグリスアップから再スタートです。ゴミが付着したままだとシールが痛むので。コレが嫌ならウエス等を敷いておきましょう。
 アクスルを通してナットをある程度締めたら、チェーンの調整も忘れずにしておきましょう。

 

⑥ウマから下ろす&⑦アクスルを規定トルクで締める
 逆の順で下ろして、最後にアクスルシャフトを規定トルクで締めます。フロントが54N・m、リアが59N・mです。

 

流れとしては以上です。
作業中に確認しやすいように、必要そうな数値を改めてまとめておきます。

フロントタイヤサイズ:120/70-12 51L
リアタイヤサイズ:130/70-12 56L
前後タイヤ空気圧:200kPa(2.00kgf/cm2)
フロントアクスルシャフト締付トルク:54N・m
リアアクスルシャフト締付トルク:59N・m
チェーンのたるみ(振れ幅):35mm以内

 

 ひと通り作業を終えての感想ですが、かなり苦戦しましたね。特にジャッキアップと前後タイヤの組戻しは面倒でした。次にやる時までには前後のメンテナンススタンドを用意しようと思いました。作業効率的にも安全的にも…。
 タイヤの感想としては、冒頭に書いた通りこんなにも違うのかと笑ってしまう程でした。ゴムがVeeRubberと比べるとかなり柔らかく、クッションとしての役割を果たしてくれています。VeeRubberだと気になっていた路面のちょっとしたギャップがTT93GPだと気にならなくなり、お尻へのダメージがかなり軽減されます。大袈裟かもしれませんが、VeeRubberだとタイヤが硬すぎてあらゆる段差の衝撃が直に体に来ていてサスペンションの動きを感じるどころではなかったのですが、TT93GPに変えてからはサスがきちんと動いてるのが感じられるようになりました。まだ、タイヤ慣らしが終わりきってないため、倒し込みやグリップ力に関しては今のところ何とも言えませんね。ただ、グリップ力は格段に違う気がします。というのも、砂利や砂が巻き上げられてフェンダーに当たる音がするようになったからです。と、ファーストインプレッションとしてはこんな感じです。もっと早く変えておけばよかった…。迷ってる人は変えましょう。グロム乗りの皆さんがTT93GPにしている理由がわかります。オススメです。
 ではでは。

 

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Microsoft 365のサブスクリプションキャンセルに手間取った話

どうも春雨です。
Microsoft365のサブスクキャンセルに手間取ったので備忘録的に記事にします。

 事の経緯としては、無料期間でちょろっとOfficeを使いその後全く使わなかったため、解約を忘れていてそのままサブスクの引き落とし連絡が来てしまいました。ネットでキャンセルしようにも、画像のような表示でどうしたものかと…。(マイクロソフトさんもう少し直前でのメール案内にしてくれないですかね。2週間前にサブスク更新されますよって言われても…。完全に自分の失態なのですが。)

 

結論から言うと、サポートに電話で無事キャンセルできました。

 

 恐らく、自分の場合はPayPalを使った決済だったのでマイクロソフト側では即時決済された形になっていたためネットでのキャンセルが出来なかったのではないかと考えます。Microsoft365のサブスクは加入後30日以内であれば全額もしくは日割り計算での返金を受ける事ができるようです。

 

 では、実際に電話をするまでの手順です。あ、ちなみに何も調べずに訳がわからないから電話をしようは極力避けましょうね。マイクロソフト側でも、ある程度事前のヘルプやサポートを準備してくれているので、これらを試しても駄目だった場合にするようにしましょう。まあ、この記事にたどり着いていればだいぶ調べてる方かもしれませんが。

 

①下記URLのマイクロソフトWebサポートページを開きます。

support.microsoft.com

 

②開いたら検索窓に「サブスクリプションのキャンセル」等と検索しましょう。すると一番下に「サポートに問い合わせる」というのが出るのでコレをクリック。

③もう少し聞かせておくれと聞かれるので、画像のように項目を選択して確認をクリック。

④電話サポート対応時間中に①~③を行うと、電話番号を入力できるページに飛ぶのでかけて欲しい電話番号を入力しましょう。わりとすぐかかってきます。音声ガイダンスに従った後、日本人オペレーターに繋がります。要件を伝えて解約してもらいましょう。オペレーターとのやり取りの中で、登録してるMicrosoftアカウントの確認と登録しているメールアドレスへ確認コード送信が何度かあるので準備しておくとスムーズに進みます。ちなみに、電話サポート時間外にアクセスすると、下のような画面へ移ります。

電話サポート時間外の画面

 

とまあ、流れとしてはこんな感じです。
どなたかの参考になれば幸いです。ではでは。